卵巣嚢腫、嚢胞って絶対妊娠できない?|不妊治療日記
卵巣嚢腫、嚢胞って絶対妊娠できないのか記しています。
卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)は不妊の原因の一つとしても挙げられています。
しかし、卵巣嚢腫患者全員がそうであるかというと否で、卵巣を全摘出する必要のない人や卵管に問題のない人は妊娠できます。
卵巣嚢腫には悪性だけでなく良性の腫瘍もあり、摘出手術が必要かどうかは検査によってわかる悪性転化率などをもとにして判断されます。
また、卵巣のう腫手術という手術方法によって摘出されることが多い腫瘍ですが、全摘出ではなく片方だけでいいという場合も非常に多いです。
片方のみの摘出であれば、もう片方は治療を進めることによってホルモンバランスも落ち着いてきます。
そうすると、健康体の人と同じように自然妊娠することができるのです。
もちろんあなたの症状、腫瘍の進行状態によっても診断や手術方法は異なりますが、卵巣嚢腫だからといって絶対に妊娠できないということはありません。
全摘出でない限り、術後半年から1年ほどで自然妊娠できたという女性も多くいます。
卵巣嚢腫は腫瘍がどういった種類であるのか、また大きさや腫瘍のできている場所などによって症状や治療方法も若干異なります。
症状についてはどの場所であっても自覚症状が乏しいのが卵巣嚢腫の特徴でもあります。
そのため発症していることに気づかない女性が非常に多いのです。
悪性腫瘍が大きくなった場合や、腫瘍が成長して血管などを圧迫した場合に起こる激痛で初めて腫瘍ができていることに気づくことが多いです。
そのため、痛みを感じたときにはすでに腫瘍が成長してしまっていて、病院を受診したらそのまま緊急手術になったという女性も多いのです。
全摘出の場合には卵巣が全て摘出されてしまいますので、そうなると残念ですが妊娠できる可能性はなくなってしまいます。
片方の卵巣を摘出してどうして妊娠できるの?と思う人もいるかもしれません。
それは、排卵はどちらの卵巣でも行われているため片方を摘出してももう片方の卵巣が正常に排卵を行うことができれば卵子が生成されるからです。
卵子ができれば受精することによって妊娠できますので、手術後、ホルモンバランスが正常に整えば妊娠できます。
もちろんその確率が100%であると断言することはできませんが、可能性はぐっと高くなると考えていいでしょう。
卵巣嚢腫はガンではありませんし、腫瘍が死に至るほど悪化することは発見がよほど遅れない限りは高くありません。
しかし、逆を言えば発見が遅れれば遅れるほど取り返しのつかないことになりかねない恐ろしい病気でもあります。